今までは転職活動をするにあたり、現役世代の20〜30代を中心とした世代と競争すればよかった。もちろんそれでも十分厳しい転職活動だったと思う。しかし、これからは更に団塊世代も転職活動に本格的に参入してくるようになる。
団塊世代が定年退職を迎えているが、今までは老後を悠々自適に年金で暮らせばよかった。しかし年金だけで生活できなくはないが、楽ではない。月に15万円前後なのでかなり節約する必要がある。体はまだまだ健康で十分働くことができる。
企業としても、実は若者より高齢者を雇用した方がメリットが大きいのだ。なぜならば、高齢者は年金という安定収入があるため、そんなに高い賃金を払わなくてよい。
そして高齢者は40年もの間、社会人生活をしており、それ迄に培ったコミュニケーション能力やビジネスマナーなどは非常にレベルが高い。そして高齢者はまじめな人が多い。長年家族を支えて仕事一筋で働いてきた人が多いので、どんなに退屈な仕事でもかなり真剣に取り組んでくれる。
今の若者は35歳前後でも、約半数が未だに独身だ。そのため家族のために働くといった意識がなく、仕事に行き詰まったらすぐに辞めてしまいう人も少なくない。
そして30代だとこれから家庭などを持ち、資産を構築していかなればならないので相応の給料を払う必要がある。こうやって比較すると、高齢者を雇うメリットのほうが大きいのだ。こういったニーズを象徴するかのように、高齢者専門の派遣会社まである。派遣社員は全て60〜70代の高齢者だ。
平均時給は800〜1000円前後と一般の派遣会社に比べて30%前後も安くなっている。高齢者も年金で生活費は確保しているので、そこまで多くを求めていない。
現役世代はこれから強力なライバルとの競争を覚悟したほうがよい。今後は益々高齢化社会になる。高齢者のニーズに対応できるかが企業の業績に大きく影響を及ぼすことになるので、必然的に企業に高齢者が必要になってくる。
若者がマイノリティになっていく時代だ。これまでは派遣で働くなんてスキルにならないから嫌だといっていたのが、その派遣すら仕事がなくなってしまうかもしれない。
今後の労働市場は二極化していく。グルーバル競争で戦えるだけの語学力やITレベルの高い頭脳労働市場と、入社後1ヶ月もあれば仕事ができるようになる単純労働市場市場。
どちらも相当な覚悟をもって挑まないと、厳しくなってくるだろう。